読むことを学ぶ、終に

イギリスで学ぶ大学院生の洋書多読日記/英語学習日記

The Fault in Our Stars (by John Green, 2012)

  • John Green, 2012, The Fault in Our Stars, Dutton Books. (=2013, 金原瑞人・竹内 茜訳『さよならを待つふたりのために』岩波書店)

感想

世界中で若者に人気らしいJohn Greenの小説。16歳の末期がん患者であるHazelはもっとずっとまえにすでに死んでしまっているはずだった。抗がん剤と酸素ボンベのおかげでHazelは奇跡的に生きながらえている。しかし、彼女は自分の病気の深刻さを理解しているし、偽りの希望をもとうとはしない。彼女のガンが治ることはないし、はそう遠くない未来に死ぬことを知っているからだ。母親はそうした「抑鬱」状態から抜け出すための助けになるようにと教会で開かれているサポートグループへと連れて行く。そこにはHazelのようなガンを抱えた子供たちが、自らのガンを抱えた生と、やがてやってくる死について話し合うのだ。そこで話される内容からなにかを学べると言うことをHazelはほとんど期待していない。多くの子供たちはただ死ぬ、そして一部の幸運な子供たちだけがなんとかガンから逃れることができる。Augustusはそうした幸運な子供の一人だった。片足を切除することで、からだからガン細胞を取り除くこと成功したからだ。かれはガンを抱えた子供という「かわいそう」な存在として扱われることへの居心地の悪さゆえをしっている。HazelとAugustusは病気や死ににからめた冗談をとばし、サポートグループや家族の語る希望についてシニカルな態度をとる。Hazelは自分のお気に入りの小説『An Imperial Affliction』をAugususに打ち明ける。その作者であるPeter Van Houtenは突如襲う死と、その理不尽さと、その無意味さについて、つまりHazelの人生について最も深く理解していると信じている。その小説は二人を結びつける。だが、同時に二人は結ばれることがないことを知っている。ガンを取り除くことに成功したAugustusと、やがて死んでいくHazel。出会ったそのときから終わりは宿命づけられている。そして、二人ともそのことを知っている。それならば、愛し合うことに何のいみもないのではないか、ただ生き残った方を傷つけるだけなのではないか。Hazelは死ぬことよりも、自分の死が自分の愛する人たちを傷つけることを恐れる。それでも、二人は愛し合うことを選ぶ。

I can't talk about our love story, so I will talk about math. I am not a mathematician, but I know this: There are infinite numbers between 0 and 1. There's .1 and .12 and .112 and infinite collection of others. Of course, there is a Bigger infinite set of numbers between 0 and 2, or between 0 and a million. Some infinities are bigger than other infinities. (...) I cannot tell you how thankful I am for our little infinity. I wouldn't trade it for the world. You gave me a forever within the numbered days, and I'm grateful. (p. 260)

二人のラブストーリーについては語れない、だから数学について話させてほしい。数学者じゃないけれど知っていることがある。それは0と1のあいだには無限の数があるということ。たとえば、0.1、0.12、0.112、そしてほかの無数の数字たち。0と1の間の無限より0と2の間だとか、0と100万の間だとかにある無限集合の方がもちろん大きい。ある無限は、ほかの無限よりも大きい。(…)二人で一緒に作ることができたこの小さな無限にどれだけ感謝しているのか言葉では言いつくせない。でも、たとえ世界がもらえるっていわれても、この無限を手放したりはしない。限られた日々の中できみがくれた永遠に、ありがとう。[拙訳]

Grenは基本的に読みやすい本を書く人だけど、今回はテーマ的になじみのない医療系の用語が出てきたのと、Hazelとか『An Imperial Affliction』の著者Peter Van Houtenがわりと気取った表現をつかうんどえ、Greenのほかの作品に比べて英語はややむつかしい印象。ぐんぐん話がすすむのであまり単語の難しさは気にならないけど。

レビュー

  • おもしろさ: ☆☆☆☆☆ (5/5)
  • 英語の読むやすさ: ☆☆☆★★ (3/5)

語彙

今読んでる本が全然読み終わらず、先々週くらいに読み終わった本の記録を記憶を頼りにかいたので、語彙リストはない。

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